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心不全について

心不全とは、文字通り心臓が十分に働かなくなっていることをいいます。心不全がおきると、息切れがしたり、足がはれたりしてきます。なぜでしょうか。

心臓には大きく分けて二つの仕事があります。

①酸素いっぱいの血液を肺から受け取り全身に送る役割と

②二酸化炭素いっぱいの血液を全身から受け取り肺に送る役割です。

心臓がうまく動かなくなって①の働きができなくなると、全身に血液が配れなくなり、体動困難、食欲不振等の症状がでて臓器障害がすすみます。また、手前に水分が交通渋滞を起こすので、肺に水がたまり、息苦しいといった特徴がでます。初めは息切れから始まりますが、進行すると横になるだけで息苦しくなって、座って呼吸するようになります。

②の働きができなくなると、全身の水分が吸い上げれないので、足を中心にむくみがでてきます。

心不全は命に直結する病気で、心不全を生じる原因は様々ですが、高血圧、脂質異常症、糖尿病等の管理が悪いと早くから発症します。

また、御高齢になるとほとんどの方が何かしらの心不全を発症してくるのですが、全身が弱ってきたことを歳をとったと見過ごされがちです。そして、症状が強く出た時には、すでにすすんでいる場合をよくみかけます。心不全は突然おこるものというより、徐々に進行していくものが大半であるということを知っておきましょう。

心不全の診断は主に、レントゲン検査、心電図検査、心エコー検査等で行っています。不整脈はないか、心臓の動きがどうか、弁膜症はどうか、肥大をおこしていないかなどを確認していきます。

心不全の治療は、薬物療法が主体になることが多いですが、原因によってはカテーテル治療や心臓手術が必要になることもありますので、専門施設と連携しながら治療していきます。

また、進行予防には、減塩等の食事療法や心臓の状態にあわせた運動療法が重要になります。

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