高血圧について
高血圧は最も一般的な病気で、年齢を重ねるとほとんどの方が罹患します。
高血圧は基本的には血管がかたくなることによっておきる病気です。
そのため、血管をとおして、全身の臓器に障害をきたします。
特に、高血圧は脳心血管病発症の最も高いリスク因子として知られています。
一般的に脳出血のイメージがあるかと思いますが、血圧が高い人は、心臓に常に負担がかかりつづけている状態ですので、心臓にすでになにかしらの障害がでてきはじめている方が多いです。
数字だけの勝負とならないように、臓器障害がすでにでていないかをきちんと評価しながら、コントロールしていくことが望ましいと考えられます。
また、高血圧の目標値は以前より下がっています。それは、血圧をさらに下げた方がリスクが下がることが、様々な研究でわかってきているからです。さらに、若くして血圧が高い人は、正常な人と比較して、脳心血管病の発症リスクが最大で約10倍程度の差が出ることもわかっています。
もちろん個人にあわせた目標設定は大切ですので、現状、リスクを把握してきちんと話し合った上で、目標を決めていきましょう。