メニュー

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)について

狭心症とは、心臓の血管が狭くなってきていることをいいます。典型的な症状としては、散歩をしていると途中で胸が苦しくなる、階段を登ると胸が苦しくなるといったものです。この状態では休んでいると5分ぐらいしたら胸の症状は落ち着いてきます。

また、心筋梗塞とは、心臓の血管がつまってしまった状態のことをいいます。急に胸が苦しくなって救急車を呼ぶといった状況です。当然つまってしまっているので、休んでもよくならず、緊急でカテーテル治療や手術が必要になります。だいたい3割の人は亡くなられ、助かったとしても重い後遺症が残ることがあります。心臓の筋肉は血管がつまって20分もすれば壊死がはじまると言われており、一度壊死した心筋細胞は回復しないからです。

大事なのは、まずは生活習慣病の予防。そして、狭心症を早期発見し、心筋梗塞にいたるまえに治療することです。狭心症は薬物療法以外に、カテーテル治療、心臓バイパス手術などが治療法としてあげられます。そのため、狭心症が疑われた際は、専門的な施設と連携して検査・治療をすすめていきます。

心筋梗塞をひとたび起こした場合は、薬物療法で再発を防ぐこと、また心不全が進行しないように管理していきます。心筋梗塞後は様々な治療薬が処方されますが、内服しなければリモデリングといって壊死した心筋細胞以外も障害をうけて動かなくなる場合があり、リモデリングを予防するためにも様々な治療薬を継続することが心機能を維持するうえで重要になります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME